AWS SAA合格記
AWSソリューションアーキテクトアソシエイトに無事合格しました。
せっかくなので合格までの道筋を書きたいと思います。
学習のスタンス
巷に溢れている合格体験記はいかに資格を効率よく取るかに特化したものが多いです。
確かに資格があれば転職等には有利かもしれませんが、
それ技術者としてはどうなの?という思いが拭えません。
実機を触らずに合格!みたいな謳い文句の記事はもってのほかです。
そうではなくキチンとAWSが扱える人、
ソリューションアーキテクトならやりたいことが設計できる人、
を私は目指しましたので
そういう観点を持って学習したい方の参考になれば幸いです。
1.書籍を読む
勉強開始時、まずはこの本を読みました。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
AWSは日々新しいサービスを出してきますので、最新の情報が必要です。
書籍購入の際はいつ改版されたかをまず確認してください。
この本はいくつかある参考書の中でも新しめだったので購入しました。
中身は、AWSに存在する様々なサービスが一つ一つ丁寧に説明されており
どんなサービスがあるかを把握するのに非常に役に立ちました。
2.自分の理解した内容で構成図を書いてみる
ただ、ELBだのEFSだのECSだの(見た目ややこしい)単語は頭に入ってくるものの
いざ構築するとなった場合に各サービスがどういう位置付けなのか、
何をどうしたら動いて、どうしたら他のサービスと連携するのかがさっぱりでした。
それは勉強初期に本だけの知識で書いてみた構成図に如実に現れています
今見ると恥ずかしいものですが、でもこういうレベルでした。
特に、サービスの「場所」がよくわかりませんでした。
VPC内なのか、AZなのか、リージョンなのか。
これが実機を触らねばと強く思ったきっかけでした。
もし、今まさに同じように勉強を始めた方がいらっしゃいましたら
自分の知っているサービスたちを書き出して、構成図を作ってみてください。
理解度がよくわかると思います。
3.実機を触る
そこから、AWSが使いこなせるようひたすら実機を触りました。
やり方としてはまずサービス、例えばEC2ならEC2にフォーカスして
「サービス名+ハンズオン」とかでググります。
そうすると動かし方を書いた記事が出てくるので、
その通り真似して動かしてみます。
でも、記事がAWSの仕様変更に追いついていなかったり、
知りたい内容が端折られていたりして(技術系記事あるある)
うまくいないことが多いです。
そこで、なんでうまくいかないのか?というのを調べたり、
公式ドキュメントやblackbeltを読んで情報を補完していきます。
そうすると動かし方や最新の情報が自然と身についていきます。
これを、気になったサービスに対して片っ端から行いました。
私が取り組んでみた分は全部記事にしているので、真似してもいいかもしれません。
無料枠だけでは試しきれないので、有料サービスも使いました。
どこぞの資格対策講座や書籍にお金使うよりは、1つでも減らして
実機の使用料に費やした方が断然コスパが良いです。
何より楽しいですしね。
実質3週間ぐらいを実機操作に費やしました。
実機操作がひと段落してから1ヶ月ぐらい忙しくて
まったくAWSは触れなかったのですが、
少し手が空いた隙に、試験日を登録しました。
実機操作できちんと基礎が身についていたら急に受けても合格できるはず!
ということを証明するため、試験日を「2日後」に設定しました。
4.模擬試験を解く
実機で触れてなかったところを補完するため、
2日間で仕上げにこの本を読みました。
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
これも有名どころの本ですが、正直内容はお勧めしないです。
理由は、アーキテクチャ、セキュリティといったいわゆるベストプラクティスの軸にそって各サービスの使い方が記載されている構成なのですが、これがわかりにくすぎる。
当然軸によっては同じサービスの話題が出てきます。
例えば可用性におけるS3、セキュリティにおけるS3、コストにおけるS3など。
ずいぶんページが離れて同じサービスの違う側面が書かれているので
多分この本から勉強を始めたら、結局S3って何ができるの?となり混乱すると思います。
じゃあこの本は買う価値がないのか、といったらそうでもありません。
付録の、ネットからDLできる模擬問題が最高でした。
65問の大ボリュームかつ、ちゃんと半年に1回ぐらいのペースで更新がかかってます。
書籍より新しい話が問題に反映されているので、非常によい勉強になりました。
本は割と薄かったのでを読むのに大体半日、試験問題は2周して4時間ぐらいかけました。
5.受験
で、受験して無事合格しました。
スコアがイマイチだったのはちょっと不満ですが、
急に試験を受けても合格できた、という事実は
きちんと使える技術として根付いた証拠といえるでしょう。
とはいえまだまだ触ってないサービスも多々。
もっと色々触ってみつつ、気が向いたら別の資格も狙ってみたいと思います。